腱鞘炎

腱鞘炎とは

腱鞘炎とは手首の親指側にある腱を包む「腱鞘」と言われる部分が炎症を起こし、親指を動かした際に強い痛みや違和感を感じたり場合によっては腫れたりといった症状を引き起こします。

痛みが出ている状態で無理に動かしたり、痛みを放置し続けると結果的に関節が固まり動かしづらくなり「ばね指」といった症状が出現します。
重症化すると日常生活で支障が出てしまうほどになります。

親指を内側にいれ、拳を握ります。その状態で小指側に倒します。その際に手首に痛みが出るようであれば腱鞘炎の疑いがあるといわれています。

腱鞘炎の原因

腱鞘炎の原因は親指の使いすぎによるものです。
出産後の女性や更年期の女性、日常的に親指を酷使するような動作を行っている人がなりやすいといわれています。

出産後の女性はホルモンバランスが大きく乱れます。

それによって腱鞘の収縮に作用するホルモンが減少し、腱の動きが悪くなることで腱鞘炎になりやすいといわれています。また子供を抱きかかえる際に手首に過度な負担がかかることで引き起こされます。更年期の女性も同じく閉経に伴いホルモンバランスが大きく乱れることで起こります。

また、スマートフォンを長時間片手で使用したり、パソコンを使う仕事、美容師など手首を酷使する仕事をする人、テニスやバドミントン等のラケット競技や野球など手首を使うスポーツなどにも起きやすく今では誰でもなる疾患と言われています。

腱鞘炎の治療法

治療法としては軽症の場合はまずは安静にすることが第一です。その上で湿布やサポーターを使用しながら炎症を抑えていきます。中等度の場合は腱鞘内にステロイド注射を打ち腱の動きを良くし痛みを軽減させます。これらの治療法は完治させるものではなくあくまで一時的に症状をやわらげる方法です。重症の場合は痛みの原因となっている腱鞘を切開し切り離します。手術時間自体は15〜30分程度と短いですが、術後は水に濡れないように気をつけて生活をしていく必要があります。

まとめ

腱鞘炎になると再発と寛解を何度も繰り返す人が多いです。一時的に症状が改善したとしても同じような生活を続けていれば再発してしまいます。

そのため、手首になるべく負担をかけない様に常日頃から気をつけると共に長時間手首を使う際は休憩を取ったり、手首のストレッチやマッサージを行っていくことが大切になります。

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