テニス肘(外側上顆炎)

【概要】
特に中年以降のテニス愛好家の生じやすい症状の為、テニス肘と呼ばれます。
厳密にいうと、バックハンドテニス肘、フォアハンドテニス肘(別名;ゴルフ肘)とありますが、本項目ではバックハンドテニス肘について解説していきます。

【原因】
主に手首の伸筋群(手首を甲側に曲げる筋肉)の過度な使用によって引き起こされます。過度と一口に言っても、限界は人によって様々ですので、普段運動しているか、ストレッチをしているかによって怪我のなりやすさは変わってきます。
【症状】
手首を手のひら側に曲げて引き延ばされたり、物を持とうとして手首の伸筋群に力が入ったりすると、肘の外側の部分に痛みが生じます。
痛める場所や程度によっては、手首を回しただけでも痛みますし、夜、横向きで寝ようとした際に痛んでしまって眠れないといった方もいらっしゃいます。
【対策】
痛みがまだ出ていない方、あるいは出ていても症状が軽い方は手首のストレッチがおすすめです。
腕を前方に伸ばし、反対の手を使って手のひら側にゆっくりと伸ばしてみてください。腕から肘の外側にかけて伸びている感覚があればOKです。
また、痛みが強い方は以下の対策があります。

  1. スポーツや手をよく使う作業をひかえて、湿布や塗り薬等を使用します。
    2. テニス肘用のバンドを装着します。
  2. 症状の程度によっては、整形外科を受診していただき、肘の外側に局所麻酔薬とステロイドの注射をします。
    【整骨院でできること】
    原因となる筋肉の周辺をマッサージ等でケアをすることで、早期の回復が期待できます。
    また、鍼は筋肉のケアだけでなく、痛みを緩和する効果も期待できるため、オススメできます。